リーマンリーディング

仕事も人生も深める本棚

島田雅彦『パンとサーカス』(講談社文庫、2024年)読了!700頁は長いが読んで良かった。

島田雅彦の『パンとサーカス』を読んだ。文庫版で約700ページ。昼休みに少しずつ読んで7週間かかった。大部な作品だが読んで本当によかった。 島田雅彦の作品をちゃんと読むのは意外にも初めて。大学時代には日本文学を勉強していて教授の口からも何度も聞い…

オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(光文社古典新訳文庫、2013年)を読んだ。人間が生きてる理由って何だろうと考えてしまった。

オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(光文社古典新訳文庫、2013年)を読みました。 この小説はオーウェル『1984年』と並ぶディストピア小説とされています。 この小説の中の社会制度は、社会が安定した状態で存続し続けるために徹底的に考えて作られて…

『データリテラシー入門』(岩波ジュニア新書、2024年)ジュニア向けだがあなどれない入門書。

経済学者が書いたデータリテラシーの入門書を読んでみました。岩波ジュニア新書から出ているものですので、メインターゲットは中高生になるかと思いますが、30代の私が読んでも勉強になりました。 本書は全11章で構成され、それぞれ「地球温暖化」、「相対的…

韓国人作家ハン・ガンがノーベル賞受賞!『すべての、白いものたちの』を読むと韓国文学の力強さを感じた。

韓国の女性作家ハン・ガンがノーベル文学賞を取りました。韓国人としては初めて、女性としても18人目とのこと。 受賞理由は、「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的な心の傷と向き合いつつ、人間のもろさをあらわにしている。彼女はすべての作品…

千野栄一『外国語上達法』(岩波新書、1986年)から考える外国語学習でもっとも大切なこと

カレル・チャペックやミラン・クンデラの翻訳でも有名な言語学者、千野栄一による外国語学習の要諦を語った本を読みました。 この本で著者が語ろうとしているのは、外国語学習のコツです。 私も外国語をペラペラに話す人には憧れて勉強を続けてきたひとりで…